ゲットウ(月桃)はショウガ科ハナミョウガ属(アルピニア属)の多年草。

学名Alpinia zerumbet。熱帯から亜熱帯アジアに分布し、
日本では沖縄県から九州南部に分布。名前は漢名の月桃の読みから。
沖縄県ではサンニンとも呼ばれる。
また、サニ、サニン、サヌイン、サネン、ムチガシャ、ムチザネン、マームチハサーと
呼ぶ地域もある(クマタケランも同じくこう呼ばれることがある)。
荷をくくるのに使うことから大東島や八丈島ではソウカ、小笠原ではハナソウカとも呼ばれる。
地下茎は横に這い、あちこちから地上に偽茎を立てる。偽茎は高さ2mほどになり、先端の方に互生するように大きな葉をつける。
葉は楕円形で緑、やや硬くてつやがある。
5月-6月に偽茎の先端から穂状花序を出す。
花序はやや垂れ下がり、赤い縁取りの入った白い苞に包まれた蕾が並び、
その先が開くとそこから突き出すように大きな白い花を咲かせる。
花弁は厚みがあり、蝋細工のような手触り。唇弁は黄色で、中央に赤い縞模様がある。9月-10月に赤い実を結ぶ。